koen

公園前の小さな複合施設

京都は左京区、塚本児童公園前に面して建つ2つ並びの建物 左の建物は、韓国人の作り手の方が1階を店舗、2階を工房とし使用されており、右の建物は、長らく空き家でしたが元々は設計事務所だったそうです 2階建の連棟長屋だった2つの建物を対象とし、 左建物1階にセレクトショップ、2階にギャラリー 右建物1階にカフェ、2階にアトリエ兼ゲストルーム 小さい建物ながら、4つの異なった機能を内包させました 目の前の公園とkoenの交わり、建物同士の交わり ひいては、人と人との交わりを意識し、 内と外との距離、建物と建物の距離、人と人との距離を 窓や扉、部屋と部屋との入り口、腰壁や階段や什器の大きさなどを部分部分で設計し、調整しています 部分ごとに設計したものの、デザイン言語は必ず 複数転用するルールを作り全体性を獲得しています 同世代の仲間たちと一日一日変化を楽しみながら 設計制作を進めた日々は可能性に満ち溢れるものでした この「koen」をきっかけに、ここ京都では 多くの縁が交わり、よい「ものづくり」が生まれる予感がします